2012年5月4日金曜日

自衛隊の73式トラックとは?


陸上自衛隊で使用されている特殊な車両である73式トラック。
あまり知られていない自衛隊でも使われているトラックについて。

自衛隊で使われているトラック

野外炊具I号(改)
 現在の物流においてトラックが支える陸運はもはや現代社会の生活を支えるためにはなくてはならない存在で仕事ごとの用途にわせてさまざまなタイプのトラックが製造されていますが、中でも最も特殊な車両の1つとして自衛隊で使われている自衛隊専用トラックというものがあります。

 特に73式トラックと呼ばれるタイプのものは陸上自衛隊の部隊では全ての職種部隊に配備されている車両なので見たことがある人ももしかしたらいるかもしれませんね。
 ちなみに73式トラックの豆知識ですが、73式大型トラックはいすゞ自動車によって製造されていて73式小型トラックは三菱自動車(三菱ふそうではない)によって製造されています…その理由まではわかりませんが。

 他にも自衛隊のトラックには何千リットル以上も水を運べるようなものから後ろの荷台部分がシェルターになっているものまで用途に合わせていろいろなものが作られています。
 ちなみに画像右側の車両は自衛隊の野外炊具と呼ばれるシリーズのトラック?で、数百人分の食事を1度に作ることができるという代物です。
 1台あることで部隊の生活レベルが10段回アップするとまでいわれるその性能の高さから「自衛隊の最終兵器」とまで呼ばれます。

73式トラックの仕様など

 ちなみにwikipediaによると、どうやら73式トラックは諸元表までが公開されているようで次のようなデータになっているそうです。

73式小型トラック
長4.14m×幅1.765m×高1.97m
車体重量 1940kg
乗車定員数 6人
積載量 440kg
最高速度 135km/h
出力 85kW
73式大型トラック
長7.150m×幅2.485m×高3.080m
車体重量 8570kg
乗車定員数 22人
積載量 3.5~6.0t
最高速度 105km/h
出力 285PS

 73式小型トラックはいわゆる普通の小型トラックと同じような仕様のようで普通自動車免許でも運転できそうですが、73式大型トラックの方は車両重量が8.5tとなっているので中型自動車に分類(旧普通免許でも不可能)されて運転免許は限定なしの中型以上が必要になるようです。

自衛隊のトラックについての豆知識

自衛隊の活動風景
 そんな自衛隊の73式トラックですが、実は自衛隊のトラックにはあまり知られていないいろいろと信じられないようなルールがあるのでいくつかまとめていきたいと思います。

・道路交通法の規制を受けない
実は、自衛隊の車両は道路交通法は適応されません。
ただし、それは「構造」に限っての話で「運行」に関しては道路交通法が適応されるので信号無視やスピード違反をやりたい放題!というわけではありません。
しかし、道路交通法の適応範囲外の改造などを行うことはあるようです(自衛隊法の適応範囲内ならばOKなので)。

・自衛隊の車両を遊びに使っても良い
自衛隊車両は自衛隊員とその家族が遊びで使っても良いということが規定で認められています。
これには驚く人も多いようで、自衛隊車両を使って家族で海水浴に来ていたりホテルに集団旅行へ行ったりする様子などが目撃されているようです。 モラル的な問題があるのかないのかと言われると微妙なラインですが、悪用しているわけではないですし少なくとも自衛隊員に否はないので日ごろの労をねぎらう意味でうるさく言うのはやめておきましょう。

・自衛隊の車両は払い下げしない
国によっては軍の品物を払い下げという形で一般市民に回していることがあり、ドイツ空軍のジャンパーなどは日本の古着屋などでもおなじみですよね。
しかし73式トラックをはじめとした自衛隊の車両は残念ながら廃車となってもきちんと管理&破棄されるので一般市民の手に回ることはないようです。
ただ、海外サイトなどで稀に自衛隊車両の取引が行われることもあるらしく、真偽は不明ですがもし入手することが出来れば現地の自動車証明と日本の税関で発行される自動車通関証明書によって晴れて日本のナンバーを取得することができるという夢のある話も。

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